夢追う人を、応援する

 

簿記学習者のためのビジネス会計検定試験®3級 テキスト&厳選過去問

資格・試験

桑原知之(著/文 他)

A5判  368ページ 
価格 1,800円+税
ISBN978-4-7810-0294-1 C1034
在庫あり

書店発売日 2020年11月24日
登録日 2020年10月07日

このエントリーをはてなブックマークに追加
 読書メーター  本を引用

紹介

簿記学習者なら、短時間1冊合格(過去問題付)、
しかも脱暗記!

【学習者としてのメリット】
簿記会計を学ぶと『どの数字をいくらにすると
目標の利益になる』といった企業での活動に
おける問題解決能力が身に付きます。しかし
この能力は、問題点の発見なしには活かせません。
そして、問題発見能力を身に付けるには財務分析の
知識が必要になります。
本書を使って学ぶことで、数字に関して“本当に
強い人”になってください。

【本書のメリット】
企業の財務諸表を見るにあたり、それぞれの科目の
数字が「どのようにして計上されてくるのか」という
数字の背景をわからずして財務分析を行っても、
試験には通るかも知れませんが人生上の意味は乏しい
ことでしょう。
そこで、本書はビジネス会計3級で出題される財務諸表の
見方や財務分析の方法だけでなく各科目の簿記的な処理
(仕訳と考え方)を第3章に収載しました。
知識は使ってこそです。本書で「意味が解かって使える」
ようになっていただけます。

【本書のメリット・詳しく説明】
第1章 貸借対照表
 貸借対照表の構造を理解し、貸借対照表に関わる
基礎的な財務分析を学習します。

第2章 損益計算書
 損益計算書の構造を理解し、損益計算書に関わる
基礎的な財務分析を学習します。

第3章 さまざまな取引
 自己株式、新株予約権といった初級レベルの
簿記では学ばない内容を理解できるようにしました。

第4章 キャッシュ・フロー計算書
 キャッシュ・フロー計算書では、計算構造を
理解することが重要です。キャッシュ・フロー
計算書から企業の状況が読めるようになります。

第5章 財務分析
 貸借対照表と損益計算書にまたがる比率や
1株当たりの計算など、本格的な財務分析を
学習します。

厳選過去問題
 合格に十分な、本試験2回分の過去問題を
詳しい解説とともに収載しました。

「試験の合格のために時間がない!」という方は、
第3章は気になった科目の意味を見るという辞書的な
使い方にして、第2章の次に第4章に進んでください。
時間の節約になります。

【その他のサービス(関連動画の配信)】
比率を見れば算式が浮かぶ『ワンポイント講義』をご覧いただけます。

目次

第1章 貸借対照表
1 良い貸借対照表・悪い貸借対照表
2 貸借対照表が表しているもの
3 貸借対照表の構造
4 資産の分類
5 貸借対照表のルール
6 貸借対照表の財務分析

第2章 損益計算書
7 損益計算書の構造
8 損益計算書のルール
9 良い損益計算書・悪い損益計算書
10 損益計算書の財務分析

第3章 さまざまな取引
11 有価証券の分類と表示
12 売買目的有価証券
13 満期保有目的債券
14 子会社株式、関連会社株式
15 その他有価証券
16 売上原価の計算と商品の期末評価
17 有形固定資産
18 減損会計
19 無形固定資産
20 投資その他の資産
21 繰延資産
22 いろいろな引当金
23 社債
24 株主資本
25 合併による増資
26 剰余金の処分
27 自己株式
28 評価・換算差額等
29 新株予約権
30 税効果会計

第4章 キャッシュ・フロー計算書
31 キャッシュ・フロー計算書
32 営業活動によるキャッシュ・フロー
33 投資活動・財務活動によるキャッシュ・フロー
34 フリー・キャッシュ・フロー
35 キャッシュ・フロー計算書の読み方

第5章 財務分析
36 財務分析の目的
37 さまざまな財務分析
38 百分率(百分比)財務諸表分析
39 趨勢分析(時系列分析)
40 安全性分析
41 収益性分析(資本利益率の分析)
42 活動性分析
43 資本利益率の要素分解
44 1人当たり分析
45 1株当たり分析
補章46 財務諸表の体系

厳選過去問
第1回
第2回

解答解説
基本問題
厳選過去問 第1回
厳選過去問 第2回
索引

ワンポイント講義のご案内

前書きなど

簿記を本当に役立てるために
〜簿記と財務分析は「計数マネジメント」の両輪〜

 数年前の夏、以前から倒産の危険性があると思って
いた取引先のT社とK社のうち、K社が倒産しました。
 あらかじめ両社の決算書を見ていた私は、T社⇒
K社の順番で倒産すると思っていたのですが、結果は
逆でK社が先に倒産しました。
 こうなるとT社の倒産も、火を見るより明らか。
 すぐに営業部門に指示し、T社に対する債権残高を
確認したところ、「430万円」とのこと。また、T社が
倒産するとその分の売上を失うことになるので、年商
(年間売上高)を聞いたところ「460 万円」とのこと
でした。
 これを聞いた私は「おかしいよ。債権残高か年商かの
どちらかが間違っている。すぐに調べなおして。」と
指示しました。

 出版の世界では、納品後半年先にならないと代金を
回収できないルールがあります。したがって年商の
半分の債権があるならわかるのですが、年商と同額
くらいの債権が残っているのは説明がつきません。
 債権の内容を調べたところ、確かに430 万円ある
のですが、このうち220万円ほどは5年前からの債権で
あり、当社の請求漏れにより入金されていないもので
あったことが判明しました。
 ただちに請求書を出して入金してもらうよう指示した
ところ、営業担当は「社長、時効という問題もあります
し……。」などと言い出す始末。「何言ってんだ。時効
なんていうものは債務者が主張するもんや。債権者が
“時効です”って言ってどうするんだ!」などという
コントみたいな会話を経て、その債権は約2ヵ月で回収し、
以後、債権を減らすように調整して、結局、7か月後に
T社が倒産したときには債権額を20数万円にまで減らす
ことができていました。
 このときに使った知識は、財務分析の「売上(受取)
債権回転率」です。
売上債権回転率=売上高/売上債権(回)

 常に債権の発生(納品=売上)後、半年で回収されるなら、
年商の半分の債権が残っていて、売上債権回転率は2回に
なるはずです。
 しかし、最初の報告では、460万円/430万円で1.1回にも
なりません。
 これはありえないことだったので、瞬時に「おかしいよ」と
指摘できたのです。

 このように財務分析の知識は、ビジネス上、とっても大切な
「問題発見能力」に直結しているのです。

 しかし、問題を発見するだけでは解決になりません。
 そこで必要になるのが、「債権額をコントロールするには、
売上をコントロールすればいい」とか「これくらいの貸し倒れなら
引当金の範囲で済む」などといった簿記会計で学ぶ知識であり、
これが「問題解決能力」に繋がっています。

 本書を手に取った皆さんは、すでに問題解決能力にあたる
簿記会計を学んでいます。しかし、それは、問題発見能力
あってこそ発揮できる能力です。

 つまり、ビジネス社会においては、簿記と財務分析は車の
両輪なのです。
この二つの知識を手に入れれば、あなたは数字の世界では
“ 何でもできるスーパーマン” になることも夢ではあり
ません。

 さあ、財務分析の知識を身に付け、数字を読み、未来を
読むという力を手に入れていきましょう。
 自らの将来と、周りの人の幸福のために。

2020年11月
ネットスクール 桑原知之

著者プロフィール

桑原知之(クワバラトモユキ)

上記内容は本書刊行時のものです。

ご注文はこちらから